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インドネシアのジョグジャカルタは、古くから王朝が栄え、ジャワ島の古都として知られています。日本で例えると京都のような都市で、インドネシアの子どもたちの修学旅行先ともなっています。
この市には、仏教のボロブドゥール遺跡とヒンドゥー教のプランバナン寺院の2つの世界遺産があります。遺跡好きにはたまらない響きで、ぜひこれらを見たいと思い、主人と2歳の子どもを連れて出かけました。古代遺跡の旅へ出発です!
ボロブドゥールから神秘的な日の出を見ました
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朝の3:45に宿泊しているホテルを出発し、4:20頃にツアー主催のマノハラホテルに到着して受付しました。そして4:40頃に出発してボロブドゥール遺跡の階段をひたすら上りました。
娘は抱っこ紐の中でお休みタイム。この娘が重かったのですが、頑張って階段を上りました。遺跡の上から空が明るくなっていく様子を見ていると、早起きして頑張った甲斐があったと思えました。
空が明るくなってくると、上る時には暗くて良く分からなかったストゥーパの輪郭がはっきりしてきて、自分たちのいる場所がだんだんとわかってきました。ボロブドゥールは密林に囲まれており、その向こうにはムラピ山が見えました。
実はボロブドゥールは世界最大級の仏教遺跡なのですがジャワの古代王朝が衰退してから忘れ去られ、長年密林の中に埋もれていたのです。今でも多くの謎に包まれていて、とてもロマンのある遺跡なのです。太陽が顔を出し始めると、ストゥーパが日を浴びて茜色に染まりだしました。なんと神秘的な雰囲気なのでしょう!
その後、下りながら回廊のレリーフを見学しました。
ボロブドゥールの魅力は佇まいだと思いました。長年、密林に埋もれていたのですから!
ヒンドゥー教の遺跡「プランバナン寺院群」へ!
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ジャワに残るヒンドゥー教寺院の中で最大級のプランバナン。こちらも世界遺産に登録されています。この中心となっていますのが、シヴァ神のある「ロロ・ジョングラン寺院」。一番大きな寺院です。その周りには小さな寺院がたくさん建っていましたが、現在は崩れていて修復待ちとなっているようです。
プランバナンは巨大な寺院群で、遠目に見ても圧倒されます。その形がとても美しいと思いました。近くで見ると、外壁にはラーマヤナのレリーフが施されており、獅子や半人半鳥の彫刻などもありました。その一つ一つに圧倒されてしまいました。見ていて飽きません。ただ暑くて長くはいられないのですけれど。
塔に登り、中に祀られている神の像を見学することができます。ガルーダやブラーマ神が乗る白馬などを見ることができました。でも私は中よりも塔全体の外見が良い!と思いました。ですから暑い中、周りをゆっくりと見学しました。
9世紀に栄えたヒンドゥー教の王朝の遺跡は、とても巨大で、過去の繁栄を想像することのできるものでした。
現在も王の住まいとなっているクラトン(王宮)を見学
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インドネシアは大統領制で王制ではありませんが、ジョグジャカルタ州の知事はジョグジャカルタ王国の末裔の王(スルタン)が務めています。そのスルタンが今でも市内にあるクラトンの奥で生活しています。生活エリアは見学できませんが、それ以外のエリアは開放されており、ガイドさんに案内していただきました。中には8代目、9代目のスルタンのコレクションがありました。
インドネシアの伝統と言いますと、ジャワ更紗とも呼ばれている?けつ染めのバティックが有名です。私、手染めのバティックが大好きです。地域によって特徴があり、柄が異なりますので、とても興味深いのです。
今回、バティック工場へも見学に出かけました。手描きのもの、スタンプで柄をつけるもの、手軽にプリントものがありますが、やはり手描きで仕上がった生地は素晴らしいです。1点もので同じものはありませんから。手描きのバティックの値段が高いのも頷けました。
ジョグジャカルタでは、昔は王族しか身に着けることのできない柄もあったそうです。今でもこの柄はジョグジャカルタ周辺の絵柄、と特徴付けられるそうです。その土地の文化を表している染物、とても興味深く、素敵です。
まとめ
2つの世界遺産はとても素晴らしく、まだまだ謎が多く、解明されていないことがたくさんある、ということに古代ロマンへの想像をふくらませてくれます。見学は暑くて、子連れには大変でしたが、それなりに回ることができて満足でした。
ジョグジャカルタのバティックがとても素敵でした。テーブルクロスに使う予定で1枚購入しました。古代王朝というのは歴史好きにはたまらない響きで、またゆっくりと訪れてみたいと思いました。