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西洋史好きな彼とヨーロッパ中を旅行し、次はロシアだ!ということになりました。私は乗り気ではなかったものの、彼曰く、見聞を広めるためだそうです。フライトやホテルなどいつもは私が手配するのですが、今回ばかりは面倒なビザの手配を含め、彼が全てやってくれました。ロシア旅行にかける彼の熱意が伝わってきました。
プーチンさんにコンニチハ!意外とゆる~いクレムリンを訪ねて
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あの派手な玉ねぎドーム(本当はローソクの炎をモチーフにした聖ワシリイ大聖堂)で有名なクレムリンに行ってきました。全長約2kmの城壁に囲まれた、通称「赤の広場」、ウスペンスキー大聖堂やイワン大帝の鐘、そして国立博物館やレーニン廟など見どころが沢山です。
夏の観光シーズンは世界中から観光客が訪れますが、私が驚いたのは、セキュリティー・チェックがそんなに厳しくないこと。だって、あのプーチン大統領の執務室、大統領府のすぐ近くにまでいけるのです。みな、写真は撮るわ、手を振ってみるわとやりたい放題。
あの窓からプーチン大統領が観光客を観て、どんなことを思うのだろう…。ただ、落ち着いて仕事に集中できないだろうなぁとは思いました。
ところでプーチン大統領は泣く子も黙る国家保安委員会(KGB)の元スパイ。その旧KGBの本部ビルもクレムリンのすぐそばです。4階建ての荘厳なビルは、現在も連邦保安局(FSB)として使われているので、見学はできませんが、記念写真を撮っている人もいました。秘密警察のイメージが強いKGB。でも旧ソ連当時は、西側諸国からソ連を守ったヒーロー的な存在だったといいます。
ほろ酔い気分で街を散策。飲ん兵衛にはたまらない酒豪国家
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ディナーでは勿論、ファストフードやカフェでのランチでも、とにかくロシアの人は飲む。彼らにとってビールはお酒じゃなく、強いウォッカを好みます。ただ私が感心したのは、繁華街でも酔っぱらって大騒ぎしている若者などおらず、みな、クイッ、クイッ飲んで、カッコよくサッと帰ること。顔を真っ赤にしたり、ウトウト寝込んだりと、いかにも酔っぱらっている~といった人が地下鉄などにはいないのです。
サンクトペテルブルク(旧レニングラード)からモスクワまで特急列車サプサン号(はやぶさの意)で移動した時のこと。駅構内のフードコートで早めの夕食をとっていると、駅員も休憩時間に食事と一緒に、ウォッカを2~3杯をひっかけていました。業務時間内に飲んでいいのか悪いのか、定かではありませんが、なにごともなかったように業務をこなしていました。
ちなみになぜウォッカ?と問うならば、キャビア、ニシンが入ったサラダ(オリビエ・サラダ)、魚のゼリーよせ(ホロデーツ)、鮭のパイ包みなどによく合うからです。ロシア料理といえばボルシチやピロシキですが、むしろシーフードの方が日本人の好みに近い気がします。
ロシアの美女こそ世界遺産レベルでビックリ
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小さな顔に大きなブルーの瞳、奇麗なブロンド、真っ直ぐに伸びた長い脚…、とにかく、美人が多い!空港について、入国審査の職員がすでにシャラポワ選手級の超美人。そこでまず洗礼を受け、テンションは一気に上がりました。
特に、サンクトペテルブルクは東欧や北欧に近いだけあり、どこを見てもヨーロッパ系のロシア美人で目の保養となりました。モスクワは、よりモンゴリア系の血がまざり、目が細くて顔も大きめの、親近感のある人が多かったです。
なぜロシアには美人が多いのか。透き通るような白い肌やブルーの瞳は、日照時間が少なく、寒い環境の中で、メラニン色素が少なくなったともいわれます。それにもまして、美意識が高いのがロシアの女性。街行く人々も、ちょっと犬の散歩という感じでも、メイクはバッチリでスキニー・ジーンズに高いヒールで颯爽と決めていました。
ただ、なぜかロシア人のミス・ユニバースなど出ませんね。世界一の美女大国といえばベネズエラで、美しさの意識が違うのでしょうか。
まとめ
独裁政権、シリアやウクライナなど色々な外交問題も多く、何かと謎の多いロシアですが、観光名所も多く、人は明るく親しみやすく、食事は美味しいと、ごくフツーの観光地ですよ!ビザの費用も高く、英語も中々通じないため、ハードルも高いですが、今は再びロシアに行きたいとも思ってしまい、10日間かけてのシベリア横断鉄道の旅行を計画しています。