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結婚から1年経ったところで遅めの新婚旅行に出かけました。
当初はフランスボルドー地方にあるメドックのマラソン大会に出場する予定でしたが、都合により断念。しかし憧れのフランス旅行の夢は捨てきれず、パリをベースにブルゴーニュやモンサンミッシェルをめぐる旅を企画。
フランスの地方都市を巡りながら美酒・美食三昧の一週間は生涯忘れ得ぬ思い出となりました。
ブルゴーニュで珠玉のワインを堪能
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日本からフランスに移動した翌日、パリからTGVで90分ほどの位置にあるディジョンという街を訪れました。
この街はかつてのブルゴーニュ公国の首都であることからその華やかさと地方都市らしさが共存するとても良い雰囲気の街です。この地からブルゴーニュワインツアーがスタートしました。
私たちが利用したのは「ブルゴーニュダイレクト」という日本人が運営するツアーです。
日本人が運営といってもその内容は本当に質の高いもので、ジュブレシャンベルタン、ボーヌロマネといったブルゴーニュワインの聖地とも言える村のドメーヌを訪れ、醸造工程の見学、試飲、買い付けができるという素晴らしいものでした。
試飲に至っては、一つのドメーヌあたりテイスティンググラス5杯ほど試すことができ、最上級のワインの風味と気分が味わうことができます。ツアー客は日本人が中心ですから会話も弾みますし、帰りに原価でワインを買い付けることもできました。
私は清水の舞台から飛び降りる覚悟でエシェゾーグランクリュを購入。抜栓されるその日まで、我が家のセラーで眠っております。
モンサンミッシェルで最高の景色を二人占め
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ブルゴーニュからいったんパリに戻り、その翌朝、私たちはモンサンミッシェルへと向かいました。結婚後1年経ちましたがまだ新婚気分の私たちは、かの地で永遠の愛を誓い合おうという訳です(笑)。
この日はパリから事前に日本で申し込んでおいたバスツアーに便乗。日本人ガイド、日本人観光客と一緒に移動するのでやはり安心感が違います。パリからは4時間ほどの道のりで、聖地・モンサンミッシェルに到着です。
今回は対岸にあるホテル「ルレサンミッシェル」を利用しましたが、部屋の窓から目の前にあの憧れのモンサンミッシェルが望めます。こんな贅沢が許されるのか!というほどの絶景に息を飲んでしまいます。
早速島へと渡り、お約束の「ラメールプラール」でオムレツのランチを頂きます。現地のオムレツは食感はふわふわで申し分ありませんが、プレーンで味は物足りないので、ケチャップ等を持参すると良いでしょう。
その後、島内をゆっくりと散策しホテルへ。
夕食はホテルのレストランでモンサンミッシェルを眺めながらキリリと冷えた白ワイン、名物の羊料理等を頂き、この日も大満足の一日となりました。
旅の締めくくりのパリの夜
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モンサンミッシェルを後にした私たちは、タクシーで1時間ほど移動し、カンカルという港町にやってきました。かのナポレオンが当地から牡蠣を取り寄せた街として有名です。
いわゆる「牡蠣小屋」で牡蠣のプレート(1ダース)を買い、持参した白ワインと一緒にいただきます。港の岸壁から海を眺め、濃厚な牡蠣のミルクとすっきりとした白ワインのマリアージュを楽しみ、最高のひと時を過ごしました。
そして、パリへと戻り、フランス最後の夜を迎えます。
まずサプライズだったのは、パリで予約したホテル「ナポレオン」での出来事。予約した部屋が工事中とのことで、スイートルームに通されたことでした。すっかり気を良くした私たちはいい気分のままフランス最後のディナーに出かけます。
訪れた「デザンファンルージュ」は日本人が経営するビストロですが、味にうるさいパリっ子をして連日大盛況となるお店です。
噂に違わぬ美食の数々、特にメインの鴨肉のコンフィとブルゴーニュワインのマリアージュは今回のフランス旅行を締めくくるにふさわしい味わいでした。
まとめ
「我が人生の中で特筆すべき一週間」。このフランス旅行を一言で表すとこうなるのではないでしょうか。
美しい景色や建造物、美味・美食三昧の一週間は本当に忘れられない思い出となりました。料理とワイン、それにフランスの雰囲気、空気感が相まって最高のひと時を作り出します。これこそが「マリアージュ」と言えるのだと思います。
私たち夫婦も最高のマリアージュを生み出していきたいものです。