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長年西ヨーロッパを旅行してきましたがもう大体行き尽くした感があったので、これからはもう少し東に向かってみようかなと思い始めたんです。
やっぱり東ヨーロッパってEUじゃないし経済的にも不安定な国が多いじゃないですか。だから不安もあったのでとりあえず中欧まで足を伸ばしてみようということになったのです。
東と西の文化が交わる所にどんな発見があるか、、なんて話ながらチェコのプラハへ行くことになりました。
おとぎの国プラハはお祭り状態
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私達は正月前後にプラハへ行ったのですが意外?なことにプラハは大量の観光客でお祭り状態でした。
観光客がヨーロッパだけでなく世界中から集まっていてどこへ行っても人だらけ。大行列です。教会へ入るのもトイレもレストランも30分待ちなんて当たり前。ホテルも満員。正直私達はプラハを舐めてました。
小さな国だしパリなんかに比べてメジャーじゃないからな~なんて思っていましたがプラハには濃厚な歴史的背景と第二次世界大戦でも破壊されなかった建築物がそのまま残っているんですね。
詳しくない私だってそのすごさは見ればわかります。だから世界中から建築や美術歴史を学ぶ人達が押し寄せているんですね。世界遺産にも指定されていますし。
でも少し中心地を離れると共産主義だったころのプラハが見えてきます。どこか冷たくて悲しい感じがするのです。一面的な国なんてどこにもないのですがチェコは特にこの国が歩んできた不思議な運命が色濃く出ていると感じた国です。
これがプラハのいい所?
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さっきも言った様に長い歴史のあるチェコですが大戦でもあまり破壊されなかったのでオリジナルの建築物が残っているんです。そしてこれはプラハ流なのでしょうか、わかりませんが古い建物の上に新しいものをどんどん付け足していくんです。
例えば中世に建てられた建築物の窓にアールヌーボーの鉄格子が付けられていたり。あきらかに年代の違うものが上から上から足してあるんです。でもそれがおかしくなることなく見事に調和していて関心してしまいます。
英雄やキリスト教の像などもそこら中に建っているのですが、他の国の様に銅像をクリーニングしたりということはチェコにはないみたいです。古いものは本当に真っ黒できたなくて何なのか誰なのかも近くまでいかないとわからないくらいです。
本当に真っ黒なのはとても古くてすすボケくらいになってくると比較的新しいみたいな感じです。
そこに更には共産主義時代の名残がまだ色濃くでていて走っているトラムや電車なんかはまだまだ東ヨーロッパが西に追いついていないことを強く感じさせるものがあります。この混沌がプラハの魅力ですね。
食事はまあまあでもスイ-ツは美味しい
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チェコでも食事はあまり期待しないほうがいいかもしれません。まずくもないですが特別美味しいものもありません。
お隣のハンガリーに似てなんでもパプリカみたいな料理です。ジャガイモが多いのもドイツに近いせいでしょうか。ビールはやはり安くて美味しいです。
そんな食にはあんまりなプラハですが、、、スイーツは別です。美味しいんです。
カフェが色んなところにあって入った時に関心したのですがウィーンの影響か、クレープや日本で言うパフェみたいなものがたくさんありました。
甘すぎず繊細でこんなレベルの高いスイーツがプラハではあるなんてびっくりしました。カフェ文化というのはウィーンで生まれたものなので近いプラハもその影響を受けているのでしょうね。
そして日本の喫茶店もこの流れを継いでいるので私達日本人にはどこか懐かしいような気持ちになるメニューが沢山あるのでしょう。コーヒーフローとのようなものもありました。
どこもとても落ち着く雰囲気でこれならきっと作家や芸術家がアイディアを練るのに最適だったのだろうと思いました。
まとめ
正直プラハに行くまではちょっとなめてました。着いたとたんに大量の観光客がいて圧倒されましたがなるほどなぜここが世界遺産なのか、これほどの人が世界中から押し寄せるのかよくわかりました。
プラハは濃厚です。小さな国の小さな街の中に歴史と文化が凝縮されています。チェコという国の数奇な運命を強く感じる旅となりました。