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演劇サークルに入って演劇に夢中だった大学生の時、初めての海外一人旅はイギリスでした。オペラ座の怪人、レ・ミゼラブル…、そこで生まれて初めて見たミュージカルは豪華で圧倒的でした。
あの感動をもう一度!
28年経った今、50歳になる前に、もう一度あの舞台が観てみたい!
そんな思いを抱えて、今回、一人ロンドンへと向かいました。
この体験記の目次
やっぱり、これは外せない 人生で初めてみたミュージカル、「オペラ座の怪人」
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ロンドンといえば、大英博物館だとか、バッキンガム宮殿だとか、観光地はたくさんありますが、28年前同様、今回も私の最大の目的は劇場めぐり。
そんなお芝居が大好きな私がまず、最初に訪れたのは、ハー・マジェスティー・シアター。ミュージカル「オペラ座の怪人」が上演されている劇場です。
28年前、ここで見た「オペラ座の怪人」は、私が人生で初めて劇場に足を運んで見たミュージカルです。当時、英語もほとんどできず、あらすじも何もわからなかった私が、それでも、圧倒され、魅了され、感動しまくったミュージカルがこれです。
あの時からずっとこの劇場でロングランで上演されている作品です。クオリティの高さは言うまでもありません。オペラ座を舞台にしたお話で、劇中劇的に展開されるオペラも華やかで見応えがあり、英語がわからなくても、少しも飽きさせない、ミュージカル初心者にもおすすめ。
さすがに28年前とはキャストは変わってましたが、やっぱり、この舞台はすごい!奮発して54ポンドの席を購入したのですが、期待を裏切らないエンターテイメントでした!
懐かしのソウルミュージック満載、 年配の人にも大人気の「モータウン」
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翌日訪れたのは、シャフテスバリー・シアター。ロンドン在住の友人おすすめの「モータウン」。
2013年初演の比較的新しいミュージカルで、アメリカのデトロイトが発祥の地のレコードレーベルであるモータウンの創設者であるベリー・ゴーディが主役の物語です。
舞台装置はシンプルで、照明とプロジェクターを効果的に使用し、モータウンレーベルを代表するソウルミュージックやブラックミュージックが絶え間なく登場します。豪華な舞台装置が見どころの一つだった「オペラ座の怪人」とは対照的なんですが、こういう組み立ても面白いなと感心。
ミュージカルを観ているような、ライブステージを観ているような、その両方を一度に味わっているような感覚です。モータウンレーベル所属のシンガーといえば、ジャクソン5にダイアナ・ロス、スティービーワンダーなどなど。
1960年代のヒット曲も満載で、観客も一緒に合唱する場面もあり、客席まで巻き込んだ一体感に気分も高揚!心なしか、50代、60代のお客さんが多いような気がしました。
今回の私の中のヒットは 「キンキーブーツ」で決定
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そして最後に、アデルフィ・シアターの「キンキーブーツ」、作曲がシンディ・ローパーってことでも話題になりました。
倒産寸前の靴工場を継ぐことになったチャーリーと、ドラァグクイーン(女性の姿でパフォーマンスを行う男性のこと)のローラが工場の再建のために、ドラァグクイーン用の靴を作るという物語で、これが今回、私の中の一押しです。
シンディの楽曲も素晴らしかったし、イギリスの田舎町の靴工場のセッティングも雰囲気があって良かったし、劇中にちりばめられるドラァグクイーンのローラの舞台も圧巻!筋肉隆々のたくましい肉体に、濃い化粧とヒールの足、そのギャップも見る人を圧倒させて、彼女(彼?)の舞台に引き込まれてしまいます!
基本的に華やかな舞台なんだけど、その裏にあるローラの葛藤や親子の確執と和解にほろりとさせられたり、あ〜ロンドンまで来て良かったとしみじみ感動です。
それから、ロンドンの劇場の楽しみは、インターバルの過ごし方にもあります。15分程度の休憩時間の間、 ホールの外にあるバーでワインやビールを飲むこともできて、優雅な気分に浸れます。私はお酒が飲めないのでアイスクリームを食べてましたが。
まとめ
英語がわからないから、と敬遠される方も多いようですが、ロンドンまで行ってミュージカルを見ないのはもったいなさすぎます!ミュージカルを観に行くためだけでも、ロンドンに行く価値あり!今回もそれくらい感動した旅でした。
ロンドンの劇場の雰囲気も素敵ですしね。もっと、もっとたくさんの劇場を回りたいな!ロングランから新作まで、まだまだ見たい舞台がたくさんあります。私にとっては、また絶対に行きたい場所です。