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地元の友人と旅行に行くことに。当時は宿泊費、飛行機代もすべて入れると、沖縄とグアムでほとんど値段が変わりませんでした。それならせっかくなので、海外に行こう!と、安いツアーがあったのでグアム旅行に決定。
しかし、せわしくも忙しい弾丸ツアーでした。若かったのでこなせた日程だと思います。今でもいい思い出です。
一睡もせずに朝市へ!
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申し込んだグアムの格安ツアー。格安、というだけあって、少し無理のある日程でした。夜に日本を飛び立ち、グアムに到着は夜中。空港からホテルに到着したのは明け方3時でした。
ホテルから少し離れた朝市に行くツアーがあり、朝市は5時から。ホテル出発は4時半。せっかくなので時間を有意義に使おうと、朝市のツアーに申し込みました。もちろん、一睡もしていません。
日本からグアムまでも飛行機で2時間少し。その間も寝ていません。結局一睡もしないまま、ホテルを出発、朝市へ向かいました。出発時はまだ外は真っ暗。しかし、5時になり朝市が開くと、こんなに朝早くなのにかなりの人でにぎわい、驚きました。
店に一番乗りした私たちを、気前のいいおじさんが先に店に入れてくれました。「一睡もせずに来た」というと、「おなかが空いているだろうから」とグアム風のフォーをごちそうしてくれました。ちょっと肌寒い早朝に、あたたかいフォーはおいしかったです。
その後、一通り朝市を楽しみ、街の中心部へ戻るバスに乗り込みました。
バスで襲い掛かる腹痛に悶絶!
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もともと胃腸の弱い私。おなかが痛くなることはしょっちゅうでした。一睡もせずにフォーを食べたからでしょうか。バスの中で腹痛に襲われました。友人に「おなかの調子が悪い」というと、おなかを下すことなんてほとんどない友人まで腹痛を訴えてきました。
市街地まで約40分。耐えることしかできません。バスを降りてすぐ前にあるホテルにとりあえず駆け込み、ロビーにあるお手洗いに走りました。私は腹痛はちょっしゅうで慣れていますが、友人は冷や汗までかいています。
お互い何度もお手洗いに走り、ぐったりしてそのままロビーに。知らない間に眠ってしまったようで、気が付くと2時間経っていました。日頃の疲れもあり、一睡もしていなかったので、よけいに体調が悪くなったのかもしれません。
友人もぐっすり眠っていたようで、起きたころにはすっきりした顔。荷物も放りっぱなしで眠ってしまいましたが、何も盗られておらず、グアムの治安の良さを改めて感じました。
炎天下の中、ホテルを目指して…
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すっかり元気になった私たち。荷物を取りにホテルに向かうことになりました。私たちのホテルは、市街地の中心から離れた場所にあります。バスを使おうとしましたが、バスが来る時間までかなりあります。せっかく元気になったので、ホテルまで散歩しながら帰ろうということになったのです。
地図も持っていたし、歩いて30分くらいかな…。と話しながら、きれいな海の横を歩いて、時には海に入ったりして…。1時間もかかってしまいましたが、全然進んでいません。1本道なので道に迷うこともありません。
おかしいなぁと話していました。私たちは地図を見るのがかなり苦手。30分くらいでつくだろうと思っていたホテルまでの距離は、実はとんでもなく遠い距離だったのです。
しかし、私たちが歩いているルートは、ホテルまでのバスは走っていません。もう戻ることもできず、前に進むしかありません。ホテルまでの所要時間約3時間。ホテルを見つけたときは感動までしてしまい、部屋でジュースで乾杯までしました。
まとめ
弾丸で終わってしまいましたが、悪いことではありませんでした。体調を崩し、道に迷ったのにもかかわらず、私たちが愚痴のひとつもこぼさず、喧嘩のひとつもしなかったことは、グアムの素敵な景色のおかげです。
きれいな海が目の前に広がり、現地の子どもたちが気軽に声をかけてくれ、3時間歩くことができました。腹痛に襲われてしまいましたが、優しい現地のおじさんに出会えました。素敵な人と自然と触れ合える最高の場所です。