Photo by Piotr Gaborek / https://www.flickr.com
5年前の11月、台湾人の友人を訪ねて台北へ行きました。
彼女と知り合ったのはその数ヶ月前、バンコク行きの機中。旅先が別の国だったので、お互いに旅の報告をし合おうと約束して別れました。後日、facebookで彼女がお好み焼きの画像をアップしているのを見て、軽い気持ちで食べてみたいとコメントことから訪問が決まりました。
到着した日の夜から3日間、友人の彼氏、同僚の男性の計4人で、市内をドライブしました。
観光地だけじゃない!地元民との楽しみ方
Photo by Justin Heimburger / https://www.flickr.com
滞在中に訪れたのは、まずは台北最大規模と言われる士林夜市。初日の夜は、ここで食べ歩きました。
たくさんの食べ物屋さんが軒を連ねていて、まるで神社のお祭りかのよう。聞くと夜市は毎日やっていて、単価も安いので、台湾の人々は頻繁に食事に使うです。屋台料理をたらふく食べたり、無許可で営業する雑貨屋さんと警察官との攻防劇を見て堪能しました。
2日目は、白菜と角煮の彫刻で有名な故宮博物院と、デートによく使われるという淡水、最終日は龍山寺といった、日本人にも馴染みの深い観光地へ連れて行ってもらいました。
台湾へ来たのが初めてだったので、どれも目新しく興味深かったですが、この他にも、地元の人とだから楽しめたスポットもたくさんありました。ガイドブックに載っていない夜景の綺麗な丘や、商店街の中の居酒屋、変な巨像が立つ公園。
そして何よりも、そごうの中のお好み焼き屋さん。日本のものと同じでしたが、それが台湾でも浸透していることを知って嬉しかったです。
安くて美味しい!台湾の料理
Photo by john / https://www.flickr.com
中には?な味のものも正直ありましたが、総じて美味しかったです。特徴的なのは、やはり屋台料理。日本だと粉物中心で、醤油かソースの味ですが、台湾のは独特のスパイスが効いていて、かつどれも味が微妙に違います。
食事系では、羊の血を固めて作った揚げ物が印象的でした。羊羹ルーツのようで、大量の青のりをかけて食べます。
また、ウズラの卵の串は初めて見るスタイルでした。たこ焼き器の半分くらいの窪みがある鉄板に、一つずつ割り入れて崩し、丸く仕上げて5個ずつ串に刺してくれます。
スイーツで美味しかったのは、豆花。味は豆乳、食感は杏仁豆腐に似ています。温かいのと冷たいのがあり、煮豆や餅など好きなトッピングでカスタマイズできます。日本でもおなじみのタピオカミルクティーは、台湾ではタピオカの種類を白/黒、大/小から選ぶことができます。
結局すべてご馳走になってしまったので、細かい金額はわかりませんでしたが、おそらく日本の半分くらい。低予算で十分満足できると思います。
心優しくて太っ腹!台湾人のおもてなし
Photo by Eddie Chen / https://www.flickr.com
台湾の人たちは世話好きなのか、ホストの3人はいつも私を気遣い、もてなしてくれました。同性の友人は、まるでお母さん。
私が台湾に到着する日は、夜まで仕事で空港へは迎えに行けないからと、一人でホテルまで行かなければならない私を心配し、途中で電話をくれました。またお土産屋さんでこっそり調達したお土産を、帰りにはカバンに入りきらないほどたくさん持たせてくれました。
男性二人は、食べ物を買うために並んでいる間に友人と私を自由にしてくれたり、開閉式ドアがあれば必ず先へ行き、開けて通してくれます。これはレディファーストの習慣なのかも知れませんが、大事にしてもらって嬉しかったです。
市場では、もうお腹いっぱいと断っても「Only one bite!」と言っていろんなもの食べさせてくれました。
また、彼らのおかげでお金を使うことがほとんどありませんでした。博物館の入場料を払おうとしたら、「Be our gest!!」と言って私の分を買ってくれるし、レストランに入れば男性二人が競ってお会計をしてくれました。
まとめ
観光地巡りも良かったけれど、一番楽しかったのは、彼らと一緒に、彼らの日常を過ごした時間です。
車の中でラジオに合わせて歌ったり、何も買わないのにスターバックスで席をとっておしゃべりしたり(※日本では怒られますが、台湾はOKだそうです)。他所者用に作られたのではない楽しみがたくさんありました。
このような旅ができたのは、他でもない彼らのおかげです。世界には、素晴らしい出会いがあるということを知りました。