Photo EstherK Borneo / https://www.flickr.com
結婚後、子供ができたらできなくなることをしようと、主人と旅行の計画をたてました。
どうせ大人二人で行くのだから、サイパンやグアムのようなファミリー向けの観光地ではなく、ハードルの高い森の中の遺跡めぐりをしたいと思い、カンボジアに決めました。
イースター島も候補に上がりましたが、仕事の関係でカンボジアが精一杯でしたが、結果大満足です!
空港到着後すぐ、寄ってきたタクシーの運転手さん。
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疑り深い私は警戒したのですが、主人があれよあれよと仲良しに。結局、その運転手さんに1日おまかせプランを頼むことになりました。
遠回りされてお金を請求されたり、業者と組んでぼったくりをされたり、変な場所に連れてかれて泣く羽目になるんじゃないだろうか・・・という不安と警戒心でいっぱいでした。
しかし、車内でお話しをたくさんしていくうちに、カンボジアへ日本が橋をかける支援をしていて、住民が暮らしやすくなったり、道路の整備や植物の栽培も行っていたことを知りました。これが、カンボジア人の親日な理由です。
余談ですが、日本毛帰ってきてから、スーパーのレジ横にあるカンボジアへの募金箱を目にするようになりました。もちろん毎回少額ですが、わたしもチャリーンと募金するようになりましたよ。
結局、三日間の旅行の移動をその運転手さんにお願いすることになりました。ホテルまでの送迎もしてくれて、とても助かりました。
目的地につくと『じゃぁ1時間後にこの場所で待っている』と言われるのですが、そこは300台ほど同じようなタクシーが集まる場所。でも見つかるものですね。そんなおおざっぱな感じも海外あるあるで、楽しかったです。
あのトゥームレーダーの撮影場所?!アンジーになりきってみました。
Photo by Javier Peleteiro / https://www.flickr.com
アンコール遺跡群の一つである、タプロム。あのアンジェリーナジョリー主演の映画、トゥームレーダーの撮影場所で知っている方も多いのではないでしょうか。
この遺跡はわたしがこの旅行で一番感動した場所です。約1000m*700mの壁の中に存在する遺跡で、12世紀に人々が石で遺跡を造ったものが、長い年月をかけ、人に見つかることなく、静かにそこにありました。
その長い年月が、とてもすてきな遺跡のありかたを作り出したのです。なんと大樹が土よりもかたい遺跡の石を侵食し、人工物と自然がありえない形となって共存してるのです。
発見当時のように修復しつつその形をのこしているそうですが、いまにも遺跡が崩れ落ちそうな佇まいは圧巻です。まさに、人類が自然に負ける寸前を目撃してるようでした。人間は道をつくるために、そこにある木を伐採してきました。その逆のことが起こっているのです。
遺跡はとてももろく冷たく、太くどっしりとかまえた木の根っこ(根っことはいえ、わたしがまたげないくらい大きいです!)はどことなくあたたかみがあり、触ることでまたカンボジアを感じることができました。
湖の上でくらい人々?!なんと小学校も湖上に。
Photo by Magz Leask / https://www.flickr.com
仲良くなった運転手さんがオススメするので、計画にはありませんでしたが、トンレサップ湖という遺跡群たちからすこし離れたところにある湖の町へ連れて行ってくれました。
ここからはモーターボートに乗り換えです。
貸切状態でしたので、ここでもまたモーターボートの運転手さんとずっとお話し。といっても英語ができないようなので、ほとんど身振り手振りでしたが、2歳になる息子ちゃんを連れてきていたので、ジャン拳で遊んだり、変顔ごっこをしたりしていました。変顔は万国共通なのでしょうか。
そんなことをしているうちに、湖に到着。ここでもわたしの想像を超えるものが目に飛び込んできたのです!
みなさんは学校への登校って歩きでしたか?自転車ですか?
ここに住む小学生はみんな、ボートです。湖の上なので道はなく、人々はみな船での移動が日常。6歳のこどもが3人集まってひとつのボートに乗り、手漕きで登校しているのです。なかにはモーターボートを操縦する子供もいました。なんともたくましい光景。
自分とはかけ離れて異なる生活を見ることができました。
まとめ
旅行は人それぞれ、現地での出会い、季節、天候、場所によって、同じ場所でも全くちがう旅行になりますよね。
今回のカンボジア旅行は空港での出会いから、予定とは違うスケジュールになりました。自ら選ばなかった地へ行くことができ、夕方が綺麗に見えると教えてもらい後回しにした遺跡もあります。
みなさんもぜひ、カンボジアの空港に着いたら、気の合う人と出会ってください!きっともっとすてきな旅行になるでしょう。